ぱせり1月号に弊社のいちご農園管理者 藤本晃平のインタビュー記事が掲載されました

「小野市の市花〈ひまわり〉のように、常に明るい方を向き続けたい」、 異業種から農業に挑戦! 好旬ファームパークのいちご狩りグランドオープン!

小野市『ひまわり好旬ファーム株式会社』 いちご農園管理者 藤本 晃平

PROFILE

ふじもとこうへい 1993年生 稲美町在住 中古車販売営業職から就農業者に転身。 隣市のいちご農家にノウハウを学ぶが、 学び先が廃業したため、2023年ひまわり 好旬ファーム(株)に入社。現在に至る。

「故郷に増え続ける休耕地を見過ごせない」 熱い思いで農業に参入した企業と若人

高校球児だった藤本晃平さん。身体の故障 から野球の道をあきらめ、上京して中古車販売の営業職に就いていたのだが、2020年 から稲美町への帰郷を機にいちご農家を目指し、隣市のいちご農園で働き始めたという。学び始めて4年目の春、修行先の農園が廃業し たため、ちょうど求人を出していた『ひまわり好旬ファーム株式会社」に入社。いちご生産に 従事した3年余の経験をかわれ、早々にいち ご農園の管理を任された。

 「実は、弊社が属する『ひまわりグループ」も母体事業は運送業で、農産物の生産加工およ び販売の事業は、ここ数年で取り組み始めた新しい事業なんです。小野市の市花〈ひまわ り〉のように、大地にしっかりと根を張り、つ ねに明るい方を向き、運送・介護・農場経営という〈人〉が主役の事業体であること、ふるさとである地域に根ざし、地域を大切にした 企業活動に力を入れているところに魅力を感じています」と話す。

同グループが異業種から農業部門への新規参入した動機は地元である小野市内で、先人らが開拓してく れた豊かで広大な農地が、 農業従事者の高齢化に伴い 荒れ果てた休耕地になって いく現状を見過ごせなかっ たから。「次世代の若者が き甲斐を感じるよう<人が主役>の職場作りで小野市に貢献したいとの熱い思いが根幹。立ち上げから現在までスピード感ある事業拡大と実績を残し、その成長ぶりに、立ち上げ当初は物見遊山だった地域の人々も、今は同グループの本気の挑戦を応援してくれているという。

正しく減農薬・地産地消 『好句いちご」は『小野うまいもんブランド』に 

「生産者として農業を営むのなら、農薬を抜き にした生産はかなりむずかしいと感じます。無農薬であれば虫の被害はまず避けられませんし、逆に農薬を多く使えば外観はきれいに保て るのでしょうが、それも良くありません。私たちは、農薬の使用を可能な限り最少にとどめ、土の力、人の工夫で安心しておいしくいただける農業生産を心がけ、無農薬ではなく減農薬である ことをきちんとお伝えします。小野市の土壌と 私たちの営農技術にご期待ください」とファー ムスタッフの面々。令和5年6月、好句いちごは小野市より「小野うまいもんプランド」として混証された。好句いちごがブランドとして認証さ れたことに喜びと栄誉を感じつつ、これからも 美味しさと新鮮さを追求するため、身を引き締めて生産にあたっていくと姿勢を正す。 

「農業の面白味は、自らの仕事ぶりかそのまま 結果につながるところですね。天候に左右されてしまう致し方ない部分はあるとはいえ、自分 が頑張ったら頑張った分だけ、サボったらサボった分だけ、作物が正直な結果を出してくれる。 やり甲斐は、手塩にかけて実ったいちごを、 客様、特に子どもたちが美味しそうに食べてく れる笑顔を見られることです」と藤本さん。今冬、どこよりも早く始まった好旬ファームのいちご狩りに、子どもたちの歓声が響き渡る。

『パセリ』1月号より抜粋